【世界遺産 時を刻む】水曜日 午後四時

番号概要

現在、936件を数える世界遺産。その中には、単なる"時代のモニュメント"という性格に留まらず文明の普遍性や人類の意思を語りかける遺産も少なくありません。このシリーズは、世界遺産から、塔、ワイン、温泉、来世、カーニバルなどのテーマを見出し、そのテーマに沿って地球を旅することで、歴史に新たな光を当て現代につながるメッセージを引き出すのがねらいです。美しい映像と共に時空を超えた世界遺産再発見の旅をお楽しみください。

2011・02.03
庭:楽園のつくり方

 

かのゲーテもあのトム・クルーズも「でかい」と驚いたイタリア南部カゼルタ宮殿の庭園。ひいおじいさんルイ14世の築いたベルサイユ宮殿を超える、地上の楽園を作ろうという野望の産物です。

英語でいう庭「ガーデン(Garden)」とは、Gar Eden、「囲まれた楽園」という意味です。人は、古くから庭という形で「理想の楽園」を築いてきました。

カゼルタ宮殿を作ったのはナポリ王国の王カルロ7世。曾祖父ルイ14世が作らせたベルサイユ宮殿の庭は膨大な数の噴水や大運河など、空前絶後のスケールで「究極の庭」と呼ばれていました。その究極を超えるため、もともと水のない土地に40キロも先から水を引き、300を超える人工の滝に見事な装飾を施し、世界中の木が集められたカゼルタの庭。この壮大な事業は意外な産物も生み出します。イタリア名物のトマトやモッツァレラチーズとこの庭園の不思議な縁とは?地上の楽園を求めたガゼルタ宮殿の庭に人の夢と知恵を追います。

また番組では、楽園のルーツ・エデンの園から、アルハンブラ宮殿、そしてベルサイユへと至る楽園の系譜や、シンプルの極みといわれる日本の龍安寺の石庭まで、世界中に見られる多様な「楽園」の形も紹介します。

http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/toki/archives/120201.html

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