安保理視野に水面下で調整続く
11月24日 5時50分
緊迫化する朝鮮半島の情勢を受けて、ニューヨークの国連本部では、23日、日本やアメリカ、韓国などの間で、国連安全保障理事会での協議も視野に、この問題をどのように扱うべきか、水面下での調整が続いています。
日本の西田国連大使は、23日、「日本としては、北朝鮮の攻撃を強く非難する立場だ。韓国を全面的に支持し、同盟国のアメリカと3か国の間で、この問題をどのように扱うか話し合っている」と述べ、3か国の間で緊密に連携し、安保理での協議も視野に調整を始めたことを明らかにしました。その一方で、安保理の議長国であるイギリスの大使は、「朝鮮半島問題についての安保理での協議は、今のところどの国からも提起されていない」としてこの問題がまだ安保理の公式な議題にはあがっていないことを明らかにし、関係国との間で協議を続けていると述べるにとどまりました。さらに中国の大使は、NHKの取材に対し、「北朝鮮 と韓国の双方から、詳しい情報を聞かねばならない」として、情報収集の必要性を強調しました。韓国政府は、国連安保理での対応を視野に、国際協調を呼びかけてゆく姿勢ですが、中国やロシアは、北朝鮮に対して厳しい態度を取ることに慎重な立場を取っており、安保理での取り扱いをめぐって水面下での調整が続いています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101124/k10015410291000.html