米 民間宇宙船打ち上げ成功

 

10月8日 12時31分

アメリカのベンチャー企業が開発した無人の宇宙船が、日本時間の午前9時35分、フロリダ州の空軍基地から打ち上げられ、引退したスペースシャトルの代わりに、民間企業が国際宇宙ステーションに物資を送り届ける新たなビジネスが始まりました。

フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられたのは、ベンチャー企業「スペースX」社が開発した無人の宇宙船「ドラゴン」です。
「ドラゴン」は、日本時間の8日午前9時35分、ごう音と共に発射台を飛び立ち、およそ10分後には予定通り、ロケットを切り離して打ち上げに成功しました。
「ドラゴン」の任務は、高度400キロを飛行する国際宇宙ステーションに食料や実験機器など合わせて900キロの物資を送り届けることです。
NASA=アメリカ航空宇宙局は、「スペースX」社と、総額16億ドル(日本円でおよそ1260億円)で「ドラゴン」を12回、打ち上げる契約を結び、今回が、その契約に基づく初めての打ち上げで、引退したスペースシャトルの代わりに民間企業が宇宙ステーションに物資を送り届ける新たなビジネスが始まりました。
「スペースX」社によりますと「ドラゴン」は現在、順調に飛行しているということで、今月10日には国際宇宙ステーションとドッキングします。
NASA“歴史的な日だ”
無人の宇宙船、「ドラゴン」の打ち上げが成功したことを受けて、NASA=アメリカ航空宇宙局のチャールズ・ボールデン長官が会見し、「歴史的な日だ。NASAが国際宇宙ステーションの物資輸送を民間に譲ったのは、小惑星、そして火星というよりはるかな宇宙の探査に集中するためだ」と述べました。
そのうえで、財政難の中で予算を抑えながら探査を確実に成功させていく必要性を強調するとともに、「アメリカが宇宙開発において世界のリーダーであり続けるためにも、次世代を担う若者を育てなければならない」と訴えました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121008/k10015584441000.html

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