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室内の光で抗菌・抗ウイルス効果生む光触媒
10月14日 11時31分
室内の光でも高い抗ウイルス効果を生む「光触媒」の素材を、東京大学などの研究チームが開発し、空気清浄機など、幅広い分野での実用化が期待されています。
これまでの「光触媒」は、紫外線をあてることで汚れを分解したり、殺菌したりする効果を生んでいて、紫外線が弱い室内などではうまく利用ができませんでした。
東京大学などで作る研究グループは、従来の光触媒の材料に銅の化合物を付着させて特殊な加工を施すことで、室内の光でも高い抗菌・抗ウイルス効果がある新たな光触媒の素材の開発に成功したということです。
研究チームによりますと、室内で蛍光灯を使ってこの素材を試したところ、1時間で99%以上のウイルスが感染力を失ったということです。
また、病院のトイレの壁や空港で荷物を運ぶカートに使ったところ、70%以上菌が減ったということで、空気清浄機など、幅広い分野での実用化が期待されています。
研究グループのリーダーを務める東京大学の橋本和仁教授は、「光触媒が、屋外だけでなく、室内でも使えるようになったことは大きな成果で、今後の実用化に期待したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121014/k10015728161000.html
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