タイ 事態打開の兆しは見えず     

4月11日 17時55分

反政府デモ隊と治安部隊との衝突で日本人カメラマンを含む死者21人が出る事態となったタイの首都バンコクでは、反政府側が11日も中心部の商業地域を占拠し続けるなど、事態打開の兆しは見えていません。

バンコクでは、10日、中心部にある官庁街でアピシット政権の退陣を求めるデモ隊と治安部隊が激しく衝突しました。この衝突で死亡した人は、現場で取材していた日本人カメラマンの村本博之さん(43)をはじめ、デモ隊の参加者や治安部隊の兵士などあわせて21人に上り、けが人も800人を超えました。バンコクでは、11日は治安部隊は表だって姿を見せず、赤い服を着た反政府デモ隊は、これまで集会を開いていた官庁街の一角と、高級デパートが立ち並ぶ地区の2か所を引き続き占拠しています。デモ隊は、政権側が議会の即時解散とアピシット首相の国外退去という条件に応じないかぎり、活動を続けるとしています。また、反政府デモ隊は11日と12日にかけて、衝突で死亡した参加者のための追悼式などを行う予定で、治安部隊による強制排除が犠牲者が出る事態を招いたと強く訴えることで、一般の市民の支持を広げたいとしています。これに対して、タイ首相府のパニタン報道官はテレビを通じて状況説明を行い、各テレビ局のビデオ映像などを分析した結果として、「治安部隊側は実弾を使っておらず、治安部隊によって死傷者が出たという証拠は見当たらない」と述べ、非はデモ隊側にあると強調しました。しかし、パニタン報道官は、今後の収拾策について方針を明らかにせず、反政府側がなおデモを続ける構えを崩さないなか、事態打開の兆 しは見えていません。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100411/t10013768581000.html

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