リビア 反政府デモ首都に拡大               

2月21日 11時59分

北アフリカのリビアでは、カダフィ大佐の独裁的な支配に対 する反政府デモが首都トリポリにも広がりを見せるなか、大佐の次男が21日未明、国営テレビで演説し、反政府デモは国を危 険に陥れるものだとして、デモを力で封じ込めていく姿勢を示しました。

 ビアでは、カダフィ大佐の独 裁的な支配に抗議する反政府デモ隊と治安部隊との衝突が北東部を中心に続いており、国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ ウォッチ」 によりますと、20日までに少なくとも233人が死亡したということです。大規模なデモは、北西部の首都トリポリにも広がり、20 日夜にはデモ隊と治安部隊との衝突が起きて、銃声が鳴り響いているとの情報もあります。こうしたなか、カダフィ大佐の次男のセイフ・ アルイスラム・カダフィ氏は、21 日午前1時すぎ、国営テレビで演説し、治安部隊の発砲で多くの死傷者が出たこ とを認め、一両日中に全国人民会議の場で政治改革や憲法などについて協議を始めることを明らかにしました。この一方で、「メ ディアは死者数を誇張して伝えている。反政府デモは国外の勢力や分離主義者の謀略で、国を危険に陥れるものだ」などと述べて、カ ダフィ大佐が中心の現体制の下、断固としてデモを力で封じ込めていく決意を示しました。リビアでは、北東部の複数の町で当局が統制を 失ったとか、有力部族や軍の一部が反政府側についたといった情報もあり、カダフィ大佐の次男による演説は、体制の引き締め を図るねらいがあるものとみられます。枝野官房長官は、記者会見で、「まずは現地の情勢を注視して、しっかりと情報の把握に努めてい るところだ。それぞれの政府が平和的な手段によって対応することを期待し、法の支配と表現の自由の確立に向けた改革が前進し、地 域の安定が確保されることを期待している」と述べました。 

http://www.nhk.or.jp/news/html/20110221/t10014183871000.html

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