独地方選 反原発の野党が躍進            

3月28日 9時51分    

福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発を巡る政策のあり方が最大の争点となったドイツ南西部の州議会選挙で、野党「緑の党」が反原発の世論の高まりを背景に大躍進し、60年近くにわたってメルケル政権与党が維持してきた州の首相の座を野党に明け渡 す見通しとなりました。

州内に原発があるドイツ南西部のバーデン・ビュルテンベルク州では、福島第一原子力発電所の事故を受けて、住民の間で反原発の世論が一層高まるなか、27日、州議会選挙が行われました。州の選挙管理委員会の暫定集計によりますと、メルケル首相率いる与党の「キリスト教民主同盟」は、第一党の座は確保したものの、得票率は39%にとどまりました。これに対し、反原発を掲げてきた野党の「緑の党」は、前回に比べておよそ2倍の24.2%を獲得して大躍進したほか、同じく野党の「社会民主党」も23.1%得票しました。この州は、メルケル首相率いるキリスト教民主同盟が58年間にわたって州の首相の座を維持してきた保守王国ですが、緑の党と社会民主党が連立で合意すれば、ドイツの州では初めて緑の党の州首相 が誕生する見通しです。また、この日行われた西部のラインラント・プファルツ州でも緑の党が躍進したことから、去年、脱原発を転換して原発の稼働期間を延 長する方針を打ち出したメルケル政権は、原発政策の大幅な見直しを迫られることになりそうです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110328/k10014939211000.html  

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