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豪 岩登りの禁止は当面見送り
1月9日0時13分
「エアーズロック」の名でも知られるオーストラリアの巨大な一枚岩「ウルル」は、観光客の岩登りが全面的に禁止されるかどうか注目されていましたが、オーストラリア政府は、禁止を当面、見送ることを決めました。
「ウルル」はオーストラリア中部に位置する世界最大級の一枚岩で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。年間30万人の観光客が訪れて岩登りが人気を集めていますが、ウルルを聖地とする先住民アボリジニの人たちからの反発が強まっているほか、転落事故なども起きていることから、オーストラリア政府は、岩登りを全面的に禁止するかどうか検討してきました。その結果、政府は8日、岩登りの禁止は当面、見送ると発表しました。この一方で、今後行う調査で岩登りを希望する観光客が大幅に減ったことが明らかになった場合には、岩登りを禁止するとしてます。禁止する場合でも観光業への影響に配慮して少なくとも18か月の猶予期間を設けるということです。岩登りの禁止をめぐっては、観光客の減少を心配する声が業界の間に根強く、観光ビジネスと先住民への配慮のどちらを優先するのか政府の対応が注目されていました。
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014884061000.html#
ウルルはアボリジニーによる名称。エアーズロックは、英国植民地時代に総督を務めたヘンリー=エアーズにちなんでつけられた名称。
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