選挙制度改革法案 特別委で可決
8月27日 17時47分
民主党が提出した衆議院の選挙制度を改革するための法案は、すべての野党が欠席するなか、27日午後、再開された衆議院の特別委員会で採決が行われ、民主党の賛成で可決されました。
衆議院の選挙制度を巡って民主党が提出した法案は、1票の格差を是正するため、小選挙区を5つ減らす「0増5減」を行うとともに、比例代表の定数を40削減し、一部に「小選挙区比例代表連用制」を導入することなどを盛り込んでいます。
衆議院の特別委員会では、今月22日に民主党の法案の審議入りをして以来、すべての野党が「民主党の国会運営は強引だ」と反発して欠席するなか、27日の午前中も、民主党だけで質疑が行われました。
このあと委員会は休憩に入り、民主党は、野党側に委員会への出席を呼びかけましたが、野党側は審議に応じず、このうち、国民の生活が第一、共産党、社民党、みんなの党の議員は、赤松委員長に対して、「採決を行うべきではない」などと抗議しました。
そして午後4時半に再開された委員会で、赤松委員長は、「野党側の出席が得られないので、やむをえず、議事を進める」と述べ、民主党が提出した質疑の終局と採決を求める動議が可決されたあと、直ちに法案の採決が行われ、民主党の賛成で可決されました。
民主党は、法案を28日の衆議院本会議で可決し、参議院に送る方針ですが、野党側の協力が得られていないため、野党側が多数を握る参議院で法案が成立する見通しは立っていません。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120827/k10014568101000.html