“肌の状態”分析システム開発相次ぐ
12月24日 17時40分
消費者の関心が高い美容関連の需要を見込んで、大手電機メーカーの間では、スマートフォンや画像処理の技術を活用して、人の肌の状態を分析するシステムを開発する動きが広がっています。
このうち、富士通が開発したのは、スマートフォンのカメラで人の肌の状態を分析するシステムで、化粧品メーカーなどに販売を始めました。
特別なシートを肌につけ、専用のソフトを入れたスマートフォンのカメラで撮影すると、画面上にシミや毛穴がはっきり写り、大きさなどが数値で表示されます。
これらのデータは、ネット上に蓄積でき、一人一人にあった化粧品や対応策を考えるのに役立つとしています。
一方、ソニーは、デジタルカメラなどに使う画像処理技術を応用して肌の内部にあるシミの要因とされるメラニンの成分をモニターに表示するシステムを開発しました。
専用の機器を肌に付けるだけでメラニンの状態を確認でき、シミがどの程度できるか、早い段階で分かるとしています。
ソニーイメージセンサ事業部の五味信一郎さんは「ソニーの画像技術に、美容関連企業の技術を合わせ、製品化を目指したい」と話しています。
電機メーカー各社は、テレビなどの販売が落ち込むなかで、美容や健康に関連する製品は新たな成長分野とみていて、これまでの技術を応用した製品開発が盛んになっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121224/k10014398341000.html