アシカがことしの漢字を披露
12月24日 22時20分
茨城県大洗町の水族館で飼育されているアシカが、ことし1年を象徴する漢字を書くイベントが行われ、震災からの復興という意味を込めて、水族館が選んだ「翔輝」という漢字を筆を使って見事に書き上げました。
この催しは「アクアワールド茨城県大洗水族館」が、年の瀬に動物と共に1年を振り返ってもらおうと初めて開いたもので、メスのカリフォルニアアシカの「ココちゃん」が腕前を披露しました。
題として選ばれたのは「翔輝」という漢字で、水族館が震災前の9割ほどにまで入館者が回復したことなどから、震災からの復興という意味をこめて選びました。
「ココちゃん」は、筆を口にくわえてトレーナーと一緒になって一画一画、丁寧に書いていきます。
最後に自分の名前をサインして漢字を見事に書き上げると、訪れた家族連れからは大きな拍手が上がっていました。
家族で訪れていた女性は「いろいろあった一年ですが、この漢字のように輝いてはばたいて、世の中がよくなっていくといいなと思います」と話していました。
大洗水族館のアシカのトレーナー、高石慎也さんは「震災や原発事故の影響から回復して、明るく前を向いていこうという思いをこめた漢字です。来年も水族館を訪れたお客さんを元気づけられるよう、頑張っていきたいと思います」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121224/k10014401391000.html